すばらしき世界(ネタバレあり)
ご無沙汰です。
今日、一本の映画を観て来ました。
普段はあまりないのですが、個人的にかなり印象的な映画であり、どうしても何かに今の気持ちを残しておかねばと思い、ブログに書く事にしました。
これを誰かに見てもらいたいと言うよりは、自分が読み返す為です。
なお、映画の内容に関するネタバレを多少含む為、これから鑑賞頂く予定がある方は、以降読まない事をオススメします。
すばらしき世界
14歳からヤクザに関わり、ずっとヤクザと刑務所を行き来して、最後に出所後、いわゆる「普通」になるべく葛藤していく人間ドラマです。
前情報は「面白いから見た方が良い」という情報のみ、フライヤーもほとんど見た事が無く、内容も一切知らないまま見に行きました。
余談ですが、本日35回目の誕生日でして・・・せっかくだから何か映画を観たいなという安直な衝動から見に行くに至りました。
内容を全て書くのは大変なので、特に印象的だった部分を。
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主人公は生活保護に頼るのが嫌で、仕事を探すも「元ヤクザ」「前科者」という事から見つからない。
紆余曲折を経て、やっとの事で着いた介護職員の見習いとして仕事を習っている時に、ふとした仕事の合間に軽度の知的障害者の職員の子を、健常者(という表現を不快に思ったらごめんなさい)が虐めているところを見かけます。
そこで反射的にモップを担いで、勢いでどつきに向かうんですよね。
虐めている方をギッタギタに。
・・・というのは妄想で
ここで働いていく為に、"普通"になるためにギリギリのところで自制するんですよ。
不本意ながらも、見て見ぬフリをするんです。
その後、別の職員に健常者が「何かあったの?」って聞いていて「あいつ障害者だから迷惑」って馬鹿にして、障害者の物真似をしだします。
周りの職員は爆笑してて、主人公は居心地悪そうに、我関せずを貫くんですが、主人公を名指しで「三上さん、似てますよね?」と問います。
それに対して、主人公は少し考えた後に
「似てますね。フフフ。」
と微笑みます。
なんとか、カタギの世界に馴染もうとしている主人公が、"普通"の正解を探していく中で、これを正解だと理解していたのが個人的にはとてもショックで、でもそれが現実なんだと改めて認識させられました。
シーンはものの十数分でしたが、とても印象的で、自分がこの先を生きていく中で何度も思い返す事があると思う。
それほどに、自分の心を抉りました。
少しでも気になる方には、是非見てみてください。
そしてあなたの感想を聞かせて頂きたいです。
予告動画です。